Sun.26.Dec.2010 @La Paz, Bolivia
「ラパスって世界でも最貧国の一つだから何も無いよね〜。」なんて思うでしょ。いやいやいや、油断すんなよ〜。その実、見所満載なんだよねー。
今日はその中でも、ハードコアなイベント、通称
「おばちゃんプロレス」を観戦してみYO!
週に1度行われるラパス市民の娯楽。・・・それは
プロレス。
ご覧の通り、会場入り口には人々が殺到。この熱気に比べれば海老蔵の舞台なんて茶番だねってくらいに、入口係員も、チケットを握りしめる人々も、入れるか入れられるかの真剣舞台。
マジで殺気だってます。おっさんも熱に浮かされ、係員相手に久々に熱くなったぁ(完全にその場のノリ)。
とにかくハンパない人が我先にと押し寄せる、リアル修羅場。幸か不幸か最前列席しか売られない外国人は優先的に入れてくれるからまだいいけど。。。 会場に着くと戒厳令でも出たのかってくらいにラッシュする人々が。。。マジかよ・・・なんてどうしようもない遠目で佇んでいたら、入り口付近に宿で少しだけ見た顔が修羅場に咲く一輪の花のようにいるではないか!すかさず、そこに向けて
「よっ!」なんて大きく手を振るアピールを交え、彼らが陣取る最前列へとペネトレートするおっさん一行(勿論彼らは「誰ですか??」状態)。
「それってどうなのよ!?」なんて思いながらも、そうでもしなきゃ入れそうにないくらい入り口めがけて人垣ができる
カオス。言うなれば受精卵に群がる大群精子状態。それぐらい生の匂いが発せられているし、日本では正月の福男競争でしか感じられない世界。否、そこでもここまでの匂いは無いかもしれない。
だからだろうか、そこはかとなく昭和プロレス黎明期の匂いがする。って、おっさんは、力道山が人々の日常を包み込む光を放っていた時代に生きていた訳じゃないけど、何となくそんなエネルギーを感じる。日中汗だくで働らいた人々が街角に集まり、その日の鬱憤を晴らすように、ガチンコにしか思えない世界が繰り広げられる白黒ブラウン管に釘付けとなる。。。
経済が発展し、人々の暮らしやライフスタイルが多様化した現代日本からやってきたおっさんの目には見た事のないノスタルジック。今の日本になくて、昔の日本と現在のラパスにある熱。
戦後日本が熱狂したエンターテイメントはこれだったんだろうな、そして、そこには現代には無い人の息吹が確かにあったんだろうな、なんて押し寄せる人の波の中でプランクトンみたいになりながら思う。
人ごみをかき分け、入り口を抜けると、そこは雪だった。。。なんてことは全くなく、中央にリングが設置されたのは、みちのくプロレスが主催するような地方体育館みたいなところ。
学生時代に北海道の滝川市で、新日プロレス見に行ったの思い出す・・・あの時はブッチャー(故・橋本)の蹴りがめっちゃ遅いことに「え゛ぇぇぇー!」なんて衝撃を受け、まだうっすらと髪の毛があった武藤(現・全日本社長)の後頭部に危機を感じ、安生を血祭りに上げた長州の体がオイルでスベスベだったことに、「これって...」という感想を抱いた成人式ちょっと前。。。そんなフラッシュバックも、あー懐かしや。
なにわともあれ第1試合開始!メキシカン・ルチャの流れを汲むのか、初戦から空中殺法と明確な「善人VS悪役」の構図を観客にアピールする。
会場にノラ犬!?がいるのも「おばプロ」の醍醐味!
ふざけた外人マスクマンがリングサイドに沢山いるのも「おばプロ」ならでは!
ってか、なぜ「おばプロ」かって!?写真のようなインディへナおばちゃんがメインレスラーだからですYO!
その壮絶な模様は次回以降で〜。
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