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雪の無音世界

Fri.10.Dec.2010 @Monte Fitz Roy, Argentina


 拠点としている町エル・カラファテから220km。エル・チャルテンという町までレンタカーで行き、そこからフィッツ・ロイ山のトレッキングにでかける。今日のドライバーはおっさん。
 昨夜はブルーハーツ話とセルベッサ&ビーノで夜中過ぎまで盛り上がってからの早朝出発なので、瞼が重いせよ〜。


 しばらく走ると・・・ね、燃料なくねぇ(汗)?見渡す限りのパンパにはガソリンスタンドはおろか、民家すらないパイパン状態。目指すエル・チャルテンまで半分も来てなし。。。
 どうするぅ?この緊急事態に困ったちゃんのおっさんは、後部座席に助けを求めようとバックミラーに目をやると・・・


  みんな寝てるし!爆睡だし!酒臭いし!!(それはおっさんもか)
 ガクブルになりながらも、助手席に陣取るツカサ隊長(無免許)に励まされながらハンドルを握るおっさん。ちょっとした坂があればクラッチを切って転がし、微妙なアクセル加減で60km走行をキープする。しかしゲージがジ・エンドを指してから既に20kmは走っている。。。


 すると、これが神の計らいか、農場らしきものがあるじゃないですか!迷わずピットインしてガソリーナ・プレファボールと懇願しに行くが・・・
声帯を切ってから頚動脈にナイフが入るのでその目とは裏腹に、静かに息を引き取る羊たち。まさにリアル羊たちの沈黙。(撮影:ツカサ隊長
 ここが羊の屠畜(とちく)場だったりして。ネット掲載すれば動物愛護団体からクレーム必死な屠殺場。全国PTAの「我が子に見せたくないサイト」トップランカーである「おおどこ」に更なる敵を作る訳にはいかないので、今回これ以上エグイのは自粛。
 ん〜、でもこういうことこそ子供の時に見ておくべきではないだろうか。我が国で屠畜はタブー的なところがあるけど、それってどうなんだろう。「牧場にいる羊はかわいいね。なんたって、目がピュアだ。」なんてしたり顔から「ん〜、このジンギスカン最高だね。やっぱ生だよ。ムイ・ビエン。」なんて美味しく食べるのはいいのだが、その生から死への間をブラックボックスにしちゃイカンと思う。
 「私、鳥が捌かれるのを見てからベジタリアンになっちゃった。」とタバコ片手に語る女子。別に構わんのだが、なんとも感情がないというか、鳥さんが浮かばれないというか、表層のアク取りのように感じられてしまう。
 そりゃ殺し方にも酷いものがあったりする、見せ方も工夫しなきゃいけない。しかし、どんなモノにも生と死があり、それは表裏一体なワケで、我々が地球環境の一部として、その食物連鎖の中で生きていく上では、逃げられないピラミッド構造があると思う。それを直視し自分達もその一部であり、他生物の死の上に自分達の生があるんだということを意識したほうがいいと思う。その時初めて「いただきます」と食膳を前にして言えるのではないかと思うのだが、、、どうだろうか。
 そして、前途のような契機でベジタリアンに改宗した人に限って、見境なく声高に動物愛護とか叫んでたりするから・・・ねぇ。


皮を剥がれるその向こうには・・・

あどけない顔で死の順番待ちをする羊たちが。。。


 無事にガソリンを分けてもらい、旅を続けることができそうだ。グラッシアス!
 ちなみにおじさん達とのやりとりは全てスペイン語なので、バルセロナ留学経験のあるツカサ隊長におんぶに抱っこっす。


 目指すフィッツ・ロイが見えてきた!


アガってきたら飛んでみよう!


 無事にエル・チャルテンに到着し、いよいよトレッキング開始。今回はピエドラス・ブランカス湖を目指す4時間コース。


 どうやったらこうなるん??自然の力をもっと間近で体感すべく駆け寄ると・・・
 決して転んだワケではなく、ポーズをとっただけである。木の根っこなんかに躓いてないのである。


 1時間半程歩いて、フィッツ・ロイを望む展望台にて昼食。本日はユカ隊員のアイディアで前日から仕込んだ唐上げ(ザンギ風)とポテトサラダ。
 雄大な景色と青空の下で食べるお弁当は格別。
 僕らの近くにはシーシャセットを持ち込みプカプカするダビデの星の人々がいるが、関わらないよう適当な距離をとっておくことにする。


 昨日のペリト・モレノ氷河の大崩落が強烈に印象付いているおっさんは、フィッツ・ロイにくっつく氷河も大崩落しないかとお弁当片手に念を送ってみたりする。ん〜はぁぁぁ〜〜!!


 なんておっさんが念を送っていると、突然雪・・・?いや、発泡スチロールのような氷がすごい勢いで降ってきた。
 写真を撮ろうとしてもこんな感じで写り込んでくるくらいの勢い。ちょっと痛いくらいだ。


 なんとか、通り発泡スチロール(?)もやり過ごし、トレッキング再開。


 途中からは泥道となり、、、、


 ずぶ濡れにならずに進もうなど、儚い願いである。



 それにしても美しい風景。



 最近、木の実や花を愛撫でることが多くなったおっさん。


 少々のアップダウンがありながらも、サクサクと進めるコースは気持ちがよく。


 木漏れ日なんかもあったりして。
 がしかし、、、、ここからが大変なのである。。。


 「まだ着かないの〜」なんて思い始めたトレッキング開始後4時間手前。突然険しい道になってきた。今までのルンルン気分とはワケが違うつづら道。この先1時間近く続くという・・・マジかよ。。。


 急斜面を登り、グングン高度を上げていく。何度も心が折れそうになるが、その度にチャラオの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」という言葉を思い浮かべ、一歩を踏み出す。


 そして、ついに登りきった山の上。
 「何だコレ・・・」
 有り得ない程雄大な景色に何度も呟く。
 「何だコレ・・・」
 青い空とゴツゴツした黒い岩肌と真っ白い雪。その景色以上に、キンとした空気と優しくも張り詰めた無音世界が僕を取り囲む。
 そこは大好きな場所に似ていた。
 北海道にニセコというスキー場がある。自然のままのコースを楽しむことができるそこでは、スノーボードで広大な森の中を滑ることができる。
 コース脇のブッシュへと飛び込む。狭い狭い木々の間を縫って奥へ奥へと進んでいく。すると突然パッと50m円形くらいに大きく開けた場所に出る。僕がプールと呼ぶその場所は緩斜面になっており、勢いよく突っ切らないと止まってしまい、そうなるとコースに戻るため30分以上は腰まである雪の中をハイクしなければならないことになる。
 だけど、僕はそのプールで止まるのが嫌いじゃない。そこには雪が全ての音を吸収し、雪と木だけの無音世界があるから。
 本当に音がない世界。上から雪が舞うだけの世界。自分だけしか存在しないような気にもなるし、暖かいものに囲まれて生きている気にもなれる。そんな世界が僕は大好きだ。

 プールにそっくりなその雰囲気は、僕にこれ以上ない幸福感をもたらしてくれた。パタゴニアに来て本当に良かった。


 まさに威風堂々という言葉が似合う山フィッツ・ロイ(3405m)。激しい気流が鋭い頂に衝突して空気塊の凝結が起これば、あたかも山頂が白煙を吐いているかのように見えることから、先住民はこの山を”エル・チャルテン(煙を吐く山)”と呼んだという。
 

 ピエドラス・ブランカス氷河が有り得ない泉を作る。大きなパワーをもらう。


 思ったよりも険しかったけど、その分以上の感動があったトレッキング。人間感動すると脱ぎたくなるものだ。


 大満足で後にするフィッツ・ロイ。今夜は昨日仕込んだコカ・コーラの牛角煮です。

| Argentina | 06:08 | comments(4) | trackbacks(0) |
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コメント
MESSI10番の背番号と共に写っている写真が、このブログ史上一番ヤバいね。
やっぱ山やね!
| ほせ | 2011/01/13 5:01 AM |
懐かしーーー

またいきたいな

行きます?
| sota | 2011/01/13 8:57 AM |
ほせさん

いやー、パタゴニアやばいっすyo〜。
南米は他にも攻めがいのある山があるんで、是非今度いこぜ〜。
| hiro | 2011/01/13 12:32 PM |
sotaさん

いや〜、懐かしいと思ってくれるなんて、温っためてからアップした甲斐がありますよww
勿論また逝きますYO!
次回はフィッツ・ロイ頂上で脱ぎます!!
| hiro | 2011/01/13 12:36 PM |
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