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西蔵線を突破せよ! day1
 Mon.18.June.2007

 どうにかなるのか?どうにもならぬのか?3泊4日の闇バスツアー。
 朝7時。半開きの目で真っ暗な部屋から出てみると、その出発日にふさわしく、ここシャングリラに来て一番の快晴であった。深呼吸して目指す西の空を眺める。なんか幸先いいかも。


 たまたま同じバスに乗ることになった日本人青年がいた。乗車前に二言三言言葉を交わすが、自分達が日本人だということを悟られたくないという思いから、車内では前後の位置関係ながらも全く関わらずにいる。それは勿論、暗黙の了解であった。


 出発予定の9時半を過ぎ、既に乗客全員乗車してるというのにバスに動く気配はまるでない。押し黙ったままひたすら待つだけの車内。何かあったのか?もしかして公安のチェック?
 朝の快晴を眺めた晴れやかな気持ちや、乗車前の冒険気分のようなワクワク感は何処へやら、重たい不安だけが支配する。

 2時間後ようやくバスは出発した。おっさんの気持ちを見事に反映したように、晴れ渡っていた空は、もう雲に支配されている。


 食事休憩中、エンジンを止めていたバスの後輪がいきなり「プシュー!」と強烈な嘔吐をしだす。・・・止まってるのになぜパンク?この先に対して猛烈に不安になるが、これが山の中だったら・・・と考えると、車両整備部品がある場所でラッキーだったのか。。。
 このまま最後まで幸運が続いてくれればいいのに。



 峠を登っては降りる。降りては登る。平地を走ることはまずなく、ひたすらそんなことを繰り返すバス。その左右にそそり立つ、人を寄せ付けないゴツゴツした灰色の山はカフカスを思い出す。
 結構高いところまで来たんじゃないかな。そんなことを考えていたら梅理雪山を望む展望台で「標高4210m」というサインがあった。あいにく雲がかかり梅理雪山を拝むことは出来なかったが、体調はいい。高山病の心配はないようだ。

 7時間以上走り、なんとなく緊張も解れ車窓の風景を楽しんでいた時、突然視界に飛び込んできた大きく立派な門と「公安」の看板。検問だ。
 「ぉわぁ!」反射的にベッドに潜り込み、その中で凍りつく。油断していた。リラックスムードは一瞬にして吹っ飛んだ。手に汗をかきながらも静かに呼吸をしようと努める。
 どれくらいの時間だったかは分からない。ただ長い時間には感じられた。バスが走り出し、門が遠ざかっていく。何なんだこの緊張感は。こんなことを後何度繰り返すのか・・・。
 ひたすらに走り続けるバス。毛布の中、発汗と緊張を繰り返しながら通過していく検問。
 太陽と月の勤務交代も終り、いつしか舗装道も崖にくっつくデコボコ道になった。道中何度も崖崩れがあり、その度に立ち往生するバス。揺れ、跳ね、時には体が宙に浮くような飛ばされ方をしながら眠りにつこうとするのは、インドのダラムシャーラからのバスを思い出す。
| Tibet | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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