CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
"magic moment "
ARCHIVES
CATEGORIES
<< 現場復帰 | main | カルチャーショック >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
ジャック・バウアー
 Tue.27.Mar.2007

「だからさー、言ってるでしょぅ?きちんと確認してみてくださいよぉー。」
「ダメダメー、ビザがあるでしょナマステー。」
「そうじゃなくてトランジットですからぁ・・・・」



 小学3年時の担任が、その前年まで何の用事かは知らんが赴任していたバングラディシュ。先生が伝える見知らぬ土地の貧困話は、田舎でカエルのアヌスに爆竹ブッ刺してるガキどもにはたいそうなビッグ★ボムだったようで、「バングラー!」なんてその後数年にわたって呼ばれイジメられ続けた同級生もいたぐらいだ(なんとなくバングラ人ぽかった)。しかし、そんなデストロイヤーズのイメージも決して遠からずといったところで、当時も今も世界最貧国の一つといえるくらいらしい。
 20数年前に想い馳せた遠くの地と今から目にする彼の地。そこへ降り立つ自分を想像すると、「ネーちゃツンパーの下はどうなってんだよ」と20歳違いのキャバ嬢に少年よりも真っ直ぐな目的意識を持ってドキドキするおじさんよりドキドキしてしまう。
 そんなドキドキとコルカタ発ダッカ☆ストップオーバー(5日間)・バンコク逝きのチケットを握り締めるコルカタ空港チケットカウンターで、おっさん@24は幕を開けた。

 説明チックになるが、ざっくりと話すと、おっさんの美顔とナイススタイルに何の問題もないのだが、ビザがいけないらしい。バングラビザには入国ポイントが決められていて、おっさんのビザは陸路入国と勝手に決め付けられてしまっているので空路での入国はできないというのだ。
 「そこをなんとか.....」オリジナル☆スマイルと平和的なオーラ、いざとなったら小判を仕込んだ重箱を差し出すことも辞さない越後屋的交渉を進めるが航空会社の人間もイミグレ係官も首を縦には振ってくれない。チッ。
 しまいには上から目線で鼻をほじりながら(そう見えた気がする)空路入国の新しいビザ取ってこいだと。はぁ?ふざけんな。そんなまったりしてられんのだよジャパニーズ・ビジネスマンは(違うけど)。
 散々粘るも交渉決裂。仕方ない、バングラディシュには縁がなかったと思って今日の便でバンコクまで飛ばさしてくれ(アディオス吉岡先生)。ダッカはトランジットだけでお願いするよ。それならいいだろ?えぇ?何?ダメ?何でー?って、ここでやっと冒頭の会話に繋がるのだ。

お:「トランジットスペースから一歩たりとも出ないのであれば問題ないハズですよー。チケットの日付を今日に変えてくれてばいいんですからぁ〜」
係:「NO!君はビザを持ってるからそれは出来んナマステー」
お:「でも、実際みんなバングラビザなしで、この路線でバンコクまで飛んで   ますよね?」
係:「NO!!ビザはいけないナマステー!」

 とにかくビザを持ってるからダメの一点張りで、何を言おうが取り合おうともしない。ビザがないではなく、あるのにダメだとは生後31年未だかつて聞いたことはないが、こうもギンギンに硬直しきった思い込みと海綿体の前ではどうにもならないものである。あぁ夏目ナナ先生がいてくれたら。なんてバカ。


 「解ってんのか、ゴォラ!素っ頓狂なこと言ってんぢゃねーヴォグぇ!!おまえ自身重量オーバーで搭乗出来ないくせに!!ペッペペ!!」本当はこの分からず屋の小デブの鼻に逆ピースねじ込んでおもっくそ罵詈雑言を浴びせてやりたいところであるが、こっちも知恵のついた大人である。機嫌を損ねられては取り返しがつかない事になってしまうので、本心を喉の奥にグッと押しやり、得意のオリエンタルスマイルにヒビひとつ入れずに交渉を進める。が、やっぱりギンギンはダメである。
 仕方ない。そんじゃー先にイミグレ係官に話しつけっか。ってか離陸まで時間がねーぞ。ヤバ。

 ダダダダダッ、ザザァー。ヘッドスライディングで滑り込んだイミグレで同じく説明するが係官の口からは「NO!」....なぜ??単にアホなだけか。「ビラビラの事ばっか考えてないで少しは仕事しろよ、ヴォげ!!」喉元まで出かかる本心。
 しかしまぁー食い物、習慣、性癖・・・そういうことは違っても、出来の悪い役人のゴーマニズムだけは万国共通である。それでもベテラン刑事のようなしぶとさで、なんとかやっと一人だけまともな係官を探し出し、おっさんの言っている事が正しいと理解させる。「お前ラよくそれで仕事してんな!!」そんな捨て台詞も心の中に留めておく。おおー離陸まで10分ねーぞ!!どうなるオレ!?

 ドカドカドカ、ザザァー、ウヮァー、どんどんどん!今度は「巨人の星」のオープニングばりの勢いで航空会社カウンターまで戻る。。。。シット!誰もいねーし、完全に人のことシカトかよ!!もう乗れないと決め付けてやがんな。
 てやんでぇー!!オフィス内にズカズカと入り込み「イミグレに話しつけたから黙って飛ばせや!」そんな勝った気マンマンのおっさんに小デブは「NO!!」の一言.......なぜーー!!!
 未だにビザがどーのとブヒブヒしてる小デブ。もーバカは....ハムレットのように虚空を睨み呻吟するおっさん.....なんて時間はないのである、とにかくオレを飛ばさしてくれYOーーー!!(ちょい泣きオヤジ)
 その時、たまたまそこに居合わせたインド系カナダ人が「トランジットならビザあろうがなかろうが関係ないでしょ。」と、おっさんと全く同じことを言うと「あっ、そうなの?」なんていきなり信じてチケットを作り出しやがった。ファーーーッック!だから言ってんだろ、このバカちんがぁぁぁーーーー!!!
 「インド人ウソつかなーい」ってか?それは大嘘だろ。


 今回は縁がなかった。そう思いながら見下ろす海岸線。でもやっぱ、この地に降りて歩いてみたかったなぁ。

 離陸ギリギリまで空港内を駆けずり回って各方面と交渉し道を切り開いてゆく(離陸5分前でも何とかなるのはこの国のいいところか)。その快刀乱麻の手腕には我ながら胸のすく思いだった。
 「もういい!!ワシャ帰る!!」なんてブチ切れてその場を投げ出すのは簡単だけど、そのしんどい状況を何とか切り抜けようと色々と考え行動するのは旅の醍醐味の一つでもあるし、一種のゲームと思うくらいの気持ちでそのシュチュエーションを楽しまなければ旅人ではない。なんちゃって。勝てば官軍、何でも言えるもんね。

 旅人の中には日本語以外全く喋れない人もいる。それでもなんとかやっていけたりする、不思議だけど。まぁ「くう・ねる・へをする」だけだったらシュチュエーション別に使う英語フレーズなんかも決まってるしね。
 おっさんだってそんなに英語を話せるわけじゃないけど、こういう特異なシュチュエーションを経験すると、ある程度英語が話せて良かったって思える。こういう交渉ごとや自分の意思を伝える術は持っていて損はないし、なければ泣き寝入りという状況も出てくるかもしれない。ってかそういうことが多くなると思う。変なヤツ等が騙そうと英語でガーーっとまくし立ててきた時でも冷静でいられるし、日本語で優しく話し掛けてくるワケのわかんないヤツに無防備に心を開くなんて事もないしね。
 気持ちの持ちようや心構えなんてーのが一番大切だというのは同感だけど、英語もあったらあったでとってもとっても便利なのである。いっぱい詰め込んでも荷物が重くなるわけでもないしさ。
| Bangladesh | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 20:59 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://o-dokomademo.jugem.jp/trackback/187
トラックバック