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祈りの風景
 Sun.1.July.2007



 チベット仏教の総本山ジョカン(大昭寺)。まだ夜が明けきらぬうちから人々は吸い寄せられる。


 香(サン)があたりを包み込む。


 マニ車を回しながら人々はジョカンをコルラ(その周りを時計回りに歩くこと)する。



 寺に向かってチベット仏教独特の祈り、五体投地礼を繰り返す。

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 こちらは街の北にあるセラ・ゴンパ(色拉寺)。日本人僧、河口彗海や多田等観も滞在しチベット仏教を学んだ寺。


 午後になると僧達は中庭に集まり、10人程度のグループを作って問答修行を行う。


 「おまえコレ知っとるんかぁ〜!!」と仏教知識の果し合い。


 白熱してくると1対1ではなく集団で問答しちゃう。
| Tibet | 22:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
空へ
 Fri.29.June.2007


 チベット仏教ゲルグ派の総本山、ガンデン・ゴンパ(甘丹寺)。4000オーバーの景色は圧巻。



 ルンタ(風の馬が印刷された紙)を天に放つ。




 生活と信仰は同じなんです。







 場所によってはイタリアの田舎の風景に見えたりして。
| Tibet | 21:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
水と空気と荒い呼吸
 Mon.25.June.2007


 海抜4700mに浮かぶ聖なる海、「天の湖」を意味するナムツォ湖。
 真っ青な湖面の向こうには雪を頂くニェンチェン・タンラ峰。本気で美しいコントラスト。


 しかしまぁー空気が薄い。ラサでも海抜3700mでちょっと呼吸が乱れると、ハァーハァーしてしまっていたんだけど、ここだともーなんつーの、本当に薄いのよ。
 ちょっと動くとハァーハァーして、カメラを構えて息を止めるとハァーハァーして、小姐にハァーハァー・・・・ぁ、いやいや。。



 コルラするおかん。 


 観光客相手のヤク・ライディング。ちなみに野生のヤクは絶滅危惧だとか。


 暇ななら畔で気持ちよく。。手前に落ちるは...

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 「Gusethouse」・・・ってナニ?

 「HAO AER YOU」・・・ってナニ?


 美しい夕日に一人タイタニック。。

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 ナムツォへ行く途中はランチェン・ラという海抜5190mの峠を越えたりする。


 ランチェン・ラのおかん。


 道中広がるは山と空と雲。それ以外特別何もないのにただただ感動。


 険しい山道を越え・・・なんてことはなく、整備された道が続き・・・


 青蔵鉄道が大地を貫いていく。
 「西部大開発」。良くも悪くもその恩恵を受けるチベットの未来は・・・やはり後戻りは難しいような気がしてくる。。

| Tibet | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
ラサの顔
 Sun.24.July.2007

































| Tibet | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
感動の再会@拉薩
 Thu.21.June.2007

 夜明け、直前。目の前に開けるは、両岸に街灯が立ち並ぶどこまでも広く真っ直ぐな道路。その街灯の向こうには新しく作られた町並みが。この大都会は・・・・!?
 中国全土どこでも見られる地方都市といった景色がそこにはあった。
 バスを降りる。夜が明ける。快晴に映える赤い山。チベット語で「神の地」ラサに・・・・辿り着いた。。。

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 中国の一地方都市と化したとは言っても、ここは苦労の末に辿り着いた約束の地。バックパックを背負い、朝焼けに染まるポタラ宮を見たときの感動と言ったら・・・・


 そんなポタラ宮の目の前には共産主義国家お約束の無駄にだだっ広い広場と、はためく国旗。


 そしてデデーンと海綿体完全充血とばかりにそそり立つ「西蔵和平解放記念碑」・・・それって「西蔵屍血占領記念碑」じゃないの??


 「TOP TURIST CITY OF CHINA」と堂々1位指名されたラサ。
 「西部大開拓」の旗印の下、どんどんと中国の一地方都市として開拓されていくチベット。
 飲み込まれてゆくチベットと相反する世界的世論・・・・チベット独立。。。それを声高に叫んでも中国政府の勢いは、もちろん止まらない。
 ところで、独立と叫ぶのはチベットの民全員なのか??
 外からはいくらでもいえるし、大勢の人々がそれを望んでもいるのも確かだと思う。自分たちの国、自分たちのアイデンティティー...。
 しかし、実際住んでいる人々はどう思っているのか・・・ほんの数年前まで電気もなかったところに今、インターネットという波がきている。観光という貨幣獲得手段も出てきた。暮らしは楽になってきている、確実に。。
 もしも、億が一にもチベット独立となれば中国の性格からすれば、どんな援助もしないだろう。そればかりか電気も道路も封鎖されるだろう。そうなると、彼らは元の生活、もしかしたらそれ以前の生活に戻るしかないのではないか?それを彼らは受け入れられるのであろうか?
 平和な世界で暮らしてきたおっさんのような底の浅い人間にはわからないことは沢山ある。しかし、一度知った楽な暮らしから元に戻るには相当なエネルギーがいる気がする。。。伝統、アイデンティティー、信仰、唯物、精神、老い、継承、血、文明.....そんな疑問がモヤモヤと付きまとって仕方ない。

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 じゃじゃーーん!!中国と言えばやっぱり色ですよ!!・・・あ、いゃ、間違えた・・・うんん゛、食ですよ!食!!
 「安い!・旨い!・ボリューム満点!!」三拍子揃った中華料理に適う者なし。まじで。旅人たちとシェアする日々なんだけど、人数分の品+白飯(お替り自由)のオーダーで一人200円くらい!!旨すぎッス。痩せ細った顔もなんとなくふっくらしてきた気がするし。


 ラサの街いたるところにあるボルトトラップ。これが本気で「やさしい、なんて嘘だぜ♪」って感じで、あぶないってか!?


 オイオイOI!!娘が熱いなんて、どんな通りだよぉ〜〜、何考えてんだよー。グヘヘヘヘぢゃねーよぉ〜、ニオヤけてんゾぉ〜(オレか!?)

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 「ポッポー!こんにちゅわ〜!!リーゼントのイケてるトーマスだよぉ〜、ヒッ。」
 ・・・誰だよオマエ、また子供の夢を壊す使者かよ、って言うか君さーそれ飲酒運転って言うんだよ!?わかってんの??・・・・え?ナニ?この方が調子いい??いや、気持ち解らんでもないけどさー、ってかラサへの青蔵鉄道開通とともにキミみたいのまでこのページに来ちゃったんだねぇ。。。まぁ呼んだヤツのあたりはついてんだけどさぁ。


 「ブォンブォーン!!」
 ・・・・いや、だから呼んでないし。


 「ヤッホー!ついにラサまで来たんだね☆待ってたよーん♪」
 ・・・・オイ。上のヤツら呼んだのはオマエだろ!ここはパチモン☆キャラの巣窟ぢゃねーっつーの!!え?ナニ?せっかくラサで再会したのにそれはないんじゃないかって?まぁ正直見つけたときは嬉しかっ.....ってそんなこといいんだよ!だいたいオマエは・・・まぁ話すのもだりーからいいよもぅ。シッし、あっちいけ。
 あん?何だよぉ(キムタク風)?どうしても紹介した人がいる??オレとオマエの仲だろって?・・・


 .......はい。
| Tibet | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
西蔵線を突破せよ! day3
 Wed.20.June.2007

 3日目が始まった。微妙に上半身がリクライニングしたベッドの上で2日も動かずにいると、さすがに腰が痛い。これもあと一日の辛抱だ。
 チベタンはあまり体を洗うといういうことをしないらしい。だから、車内はかなりイイ感じの匂いがたちこめている。なんだかなぁーなんて思っていたが、自分の体もワキを中心に連日の冷や汗もあってか、負けず劣らずスメリーになっている。
 何だかねぇ・・・これも明日の朝までだ。。


 夜明け前。今日を乗り越え明日の朝には・・・


 昨日と打って変わって朝から天気がすぐれない。雨なんかも降ってくる。雨にあたるのが嫌だからと公安が外に出てこなければいいのに。。

 朝靄の中に浮かぶ雪を頂いた柔らかい竹の子のような紺色の山の中腹には、苔のように針葉樹や腰の柔らかそうな木が点在し、その麓ではヤクが草を食む。何だか想像していた中国の風景をこの車窓からやっと見ることが出来た気がした。
 しかしそんな景色も、ボーっと眺めているといつの間にかそこが北海道の層雲峡のような道であったり、故郷に近い知床の風景であったりと、記憶の中の表情へと変化していく。

 朝7時30分、今日最初の検問だ。毛布にくるまり息を潜める。後何度、掌に汗をかけばいいのか....もう少し、もう少し・・・何かにつけそう言い聞かせる。




 順調に検問を突破していく。あと4つだ。
 しかし、渓谷にかかる大橋にさしかかった時、バスは停止し乗客が降りていく。
 え?降りるの?
 そこでは全員歩いて橋を渡ることになっていた。もちろん橋の両端には公安が目を光らせている。
 どうしよう・・・とは言っても、降りるしかない。車掌は降りろとせかしている。
 おっさんの後ろの青年は何も感じずにぐっすりと眠っている。何事においても無の境地というのは、えてして上手くいくものだ。車掌も彼には気付いていない。このまま放っておいたほうがいいだろう。
 覚悟を決めバスから降りる。橋の入り口には仁王立ちを決め込む公安がいる。ゆっくりと前進するバスの陰に隠れながら上手くやり過ごす。よし、後はこの橋を渡りきれば・・・そう思い、ガンダムをパクった時のアムロのように、うつむきトボトボと歩いていく。
 あと20m。もう少しだ。そう自分を励ました橋の中ほど、なんと向こう岸から公安が歩いてくるではないか....絶体絶命。。!!
 マ、マジかよ....。とてつもなくドキドキして目線は定まらない。
 もうこんなところまで来て追い返されるのは嫌だ!
 どういう態度をとればいいのか?
 もちろん自然体で堂々としていればいいのだろうけど、そんな余裕なんてない。
 とにかく真っ直ぐ歩を進めることに努めるだけだ。
 そうだ、こういう時の為にヨレヨレジャケットとオヤジポロシャツを着てるんじゃないか...!!
 ジロリと見られている、それは現実か妄想か。
 ポケットの中の手はじっとりと汗をかきワキからはスメルなものが立ち登ってくる。
 何かが沸点を越える瞬間。擦れ違いはまるで最終回のリカとカンチのように・・・なんて劇的なことは....なかった。嬉しいことにただ擦れ違うだけであった。
 早くバスに戻って水が飲みたい。。。

 3つ、2つと順調に検問を突破していく。
 いよいよ最後の検問だ...!油断は禁物だが自然とニヤけてくる。

 もう何度このポジションをとっただろう、すっかり板についた毛布の中の体勢でジッと息を潜める。
 ドライバーと公安が何かやり取りをしている。最後までこの時間に慣れる事は、ない。
 ほどなくしてエンジンを吹かす音とともにゆっくりと景色が流れ出す。街明かりは遠くへと逃げていき、バスは何事もなかったかのように暗闇へと消えていく。
 終わった?終わったの?ついに突破したの??
 安堵の後にこみ上げてくる何ともいえない感情。ニヤニヤとし、やがてケタケタと一人毛布の中で笑い出す。今までとは違う汗をかきながら。。

 毛布から顔を出し真っ暗闇に向き合う。
 西の空に浮かぶ月の周りには白と紺の絶妙のコントラストで浮かぶ雲。黒く存在感のある稜線は何処までも続き、麓に開けた平野を流れる緩やかな川はバスに平行し、いつまでもキラキラと月明かりを反射させている。3日間ドキドキしてきた過ぎ去りし東の空には月から逃れた星々が限りなく散りばめられている。
 この道中、ヨーロッパにカフカス、インドにネパール、日本・・・今まで通ってきた世界各地の風景と、そこにまつわる様々なエピソードが重ねられた。そんな色々なものを詰め込んだバスは加速度を増し、東の星々を引き連れひたすらに西へと突き進む。
 目指す空に浮かぶは、三日月にも半月にもならないなんとも中途半端な、まるで自分のような月。しかし、そんな月が演出する限りなく美しい夜の世界にニヤニヤもケタケタも忘れ、何か心地よいものに満たされた気分で何時までも何処までも見惚れてしまう。本当に何時までも何処までも。。
 月が眠る頃にはついに約束の地、ラサだ。
| Tibet | 19:21 | comments(1) | trackbacks(0) |
西蔵線を突破せよ! day2
 Tue.19.June.2006

 ウトウトしている間に朝を迎えたらしく、気付けば峠の上で朝日を見ながらのトイレ休憩であった。冷たく澄んだ空気の中、手が届きそうな雲と山々の狭い間に顔を出した朝日と向き合いながら用をたすのはなかなか気持ちがいい。そしてまたウトウト。
 次ぎに気付いた時、一瞬にして目が覚めた。車窓には昨日とは打って変わって、とてつもない快晴が広がっていたのだ。

 
 シャングリラ辺りから空がとても澄んでいて、水色をしていた。しかし、さらに高度の上がったここでは、なんと表現していいのか、本当のスカイブルーとはこういう色なんだと知らされた気がした。雲もすぐ手の届きそうな場所でフワフワしている。


 昨夜からひたすら続くデコボコ道。窓を開けると埃が車内ばかりか口の中まで容赦なく入り込み、ジャリジャリと砂で口の中が満たされてしまう。それはイラン国境からパキスタンのクェッタまでの道のりを思い出させる。

 検問といっても基本的にドライバーと公安が窓越しに話し、バーが上がって通過する。ただそれだけだ。息を殺していれば問題ない。
 そんな慣れも出て、緊張感も薄れてきた今日何回目かの検問。事前情報でも特に問題ナシとされていた村の検問ということもあり、リラックスしていたが、公安が突然バスの中に乗り込んできた。
 え、ウソ?なんて思っている間にズカズカと奥まで入り込み、ピタリとおっさんの横で立ち止まった。Face to Face 二段ベッド上段のおっさんと同じ目線、その距離30cm。寝たフリはしているが、毛布から少しだけ出した顔にギラギラと熱視線を感じる。
 これ以上ないドキドキ感と凍りつく体。心臓の音が聞こえてしまうのではないか、息遣いが不自然になってしまっているのではないか・・・頼む、お願い・・・!!色々な思いが駆け巡る中、顔面に感じていたプレッシャーは遠ざかる足音と共に消えていった。
 飛び跳ねながら検問に背を向けるバス、体中から冷や汗が一気に噴出す。やっぱり油断は出来ない。


 所々に点在するチベタン村。そこにはなんともゆったりとした時間が流れている。


 悪いことは続くものである。事前情報では検問箇所として名前がなかった村で、またもや公安がバス内に乗り込んできた。
 流れが悪りぃーよ・・・そんなことを呟きながら毛布の中で寝たフリをする。
 再度の side by side 祈るような気持ちで目を瞑り生ツバを飲み込んだその刹那、公安はおっさんの後ろのベッドで同じく寝たフリをしていた日本人青年をたたき起こした・・・!
 しどろもどろ、片言中国語で質問に答える青年。完全にダメだ。捕まった。助けてやりたいが、中国語を全く喋れないおっさんがここで首を突っ込んでも事態を悪化させるだけだ。そして、そんなことをして共倒れになるなど旅人同士やってもやられてもいけない。
 99%彼の旅が終わったその時、奇跡が起きた。風はまだこちら側に吹いていたのだ。なんと周りの中国人が「この人広東人だからよく解らないのよ」という感じで助け舟を出してくれたのだ。それにより公安は退散し、無事にゲートを潜り抜けることが出来た。
 なんという優しさ。他人事ながら感謝しても感謝しきれない。

 あと2日。道半ばだけど、何だか先が少し見えてきた気がする。もちろん油断はしない・・・とは言っても、自分自身ではどうにもならない運の要素がたぶんに多いのではないかという思いもこの2日で強くなってきた。
 しかし、それはただ自分から離れた所にある何かに身を委ねるといことではなく、自分が関わった見知らぬ他人の親切心であったり、自分がそこへ辿り着きたいと願う強い気持ちであったりと、(そういった精神論的な考えはあまり好きではないけれど)、何とか少しでも自分が関わって前に進みたいと思う。偶然を重ね必然とするのは自分自身なのだ、と。
| Tibet | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
西蔵線を突破せよ! day1
 Mon.18.June.2007

 どうにかなるのか?どうにもならぬのか?3泊4日の闇バスツアー。
 朝7時。半開きの目で真っ暗な部屋から出てみると、その出発日にふさわしく、ここシャングリラに来て一番の快晴であった。深呼吸して目指す西の空を眺める。なんか幸先いいかも。


 たまたま同じバスに乗ることになった日本人青年がいた。乗車前に二言三言言葉を交わすが、自分達が日本人だということを悟られたくないという思いから、車内では前後の位置関係ながらも全く関わらずにいる。それは勿論、暗黙の了解であった。


 出発予定の9時半を過ぎ、既に乗客全員乗車してるというのにバスに動く気配はまるでない。押し黙ったままひたすら待つだけの車内。何かあったのか?もしかして公安のチェック?
 朝の快晴を眺めた晴れやかな気持ちや、乗車前の冒険気分のようなワクワク感は何処へやら、重たい不安だけが支配する。

 2時間後ようやくバスは出発した。おっさんの気持ちを見事に反映したように、晴れ渡っていた空は、もう雲に支配されている。


 食事休憩中、エンジンを止めていたバスの後輪がいきなり「プシュー!」と強烈な嘔吐をしだす。・・・止まってるのになぜパンク?この先に対して猛烈に不安になるが、これが山の中だったら・・・と考えると、車両整備部品がある場所でラッキーだったのか。。。
 このまま最後まで幸運が続いてくれればいいのに。



 峠を登っては降りる。降りては登る。平地を走ることはまずなく、ひたすらそんなことを繰り返すバス。その左右にそそり立つ、人を寄せ付けないゴツゴツした灰色の山はカフカスを思い出す。
 結構高いところまで来たんじゃないかな。そんなことを考えていたら梅理雪山を望む展望台で「標高4210m」というサインがあった。あいにく雲がかかり梅理雪山を拝むことは出来なかったが、体調はいい。高山病の心配はないようだ。

 7時間以上走り、なんとなく緊張も解れ車窓の風景を楽しんでいた時、突然視界に飛び込んできた大きく立派な門と「公安」の看板。検問だ。
 「ぉわぁ!」反射的にベッドに潜り込み、その中で凍りつく。油断していた。リラックスムードは一瞬にして吹っ飛んだ。手に汗をかきながらも静かに呼吸をしようと努める。
 どれくらいの時間だったかは分からない。ただ長い時間には感じられた。バスが走り出し、門が遠ざかっていく。何なんだこの緊張感は。こんなことを後何度繰り返すのか・・・。
 ひたすらに走り続けるバス。毛布の中、発汗と緊張を繰り返しながら通過していく検問。
 太陽と月の勤務交代も終り、いつしか舗装道も崖にくっつくデコボコ道になった。道中何度も崖崩れがあり、その度に立ち往生するバス。揺れ、跳ね、時には体が宙に浮くような飛ばされ方をしながら眠りにつこうとするのは、インドのダラムシャーラからのバスを思い出す。
| Tibet | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
紳士と淑女、そしておっさん
 Sun.17.June.2007

 チベット自治区、チベット仏教の総本山ラサ。そこへ入るには入域証を取得し決められたルートで入ることになっている。公式には。
 しかし、旅人によっては公式ルートでは入れない者がいる。そういった旅人はどのようにラサを目指すか?彼らは中国人やチベット人に紛れなりすまし、ローカルバスの中ひたすら息を殺してラサを目指す。いわゆる闇バスである。
 それは4000m前後の峠を3泊4日ひたすらブッ飛ばし続ける過酷な旅。

 さらに、そこには様々な障害がある。
 まず、入域証を持たない外国人にはチケットを売ってくれない。どうにかチケットを購入したとしても、道中何ヵ所もの検問を潜り抜け、密告をされぬよう注意を払い続けなければならない。
 辿り着けるか否かは、その時の情勢や係官の気分次第という運による部分が多いのもまた、事実である。


 「まぁー行けんでしょ。」いつも通りの楽観主義ながらも、今回ばかりは何だか雲行きが怪しい。。。
 というのも、4月下旬にアメリカ人グループがエベレストにてチベット自治区独立要求、及び北京夏季五輪に反対する垂れ幕を掲げる行動を起こし、それに反応した中国政府は、以降自治区内を通行する外国人に対する検問強化をしてしまった。
 それによって、ついこないだもジャポネ&コーリアン特攻隊が闇バス侵入を試みるも玉砕してしまったらしい・・・・・全く、どうしてアメリカってーのは政府ばかりか市民までもが人の庭にズカズカと入ってまで「正義は我にあり!」みたいなことしちゃうかねぇ。だからヤツらは・・・まぁー今はそれを語るときではない。

 ウダウダ考えても仕方ない。この旅最後の大ミッション。そこがおっさんにとって約束の地であるならば行けるはず。そうでなければ、ただ手を振るだけ。むしろここは、目的地に辿り着くことよりも、その行程を大いに楽しんじゃった方が得な気がするし。



 オサレでイケメンなままでは検問で公安の餌食となってしまう。なので、ヒゲ顔ボッサボサ頭にヨレヨレジャケット&おやじポロシャツ(各300円)をまとい、チャイニーズともチベタンともとれないビミョーな変装で闇バスに乗り込む。


 デッテテ・デッテテ♪(MIPテーマソング)
 このミッション、まずはバスチケットを買わなきゃ始まらない。
 入域証?そんなモンあるわきゃない。どーするかって?フフフフフ・・・
 「ラサ逝きのバスチケットを僕の代わりに買ってください。」
 中国語で書かれたメモを握り締めバスターミナル内で測量開始。今回のターゲットはカワイ子ちゃんではなく人の良さそうなおじさん。
 色白痩せ型、んー何よりもおっさんと同じく目が優しそうだ。そんな紳士に「ニーハオ」とともにアタック開始。しばしメモを眺めた紳士は笑顔で頷き立ち上がった。
 「謝謝!シェーシェー!!」快諾してくれたことに泣き顔で感謝するおっさん。それじゃー、このお金で....ってあれ?
 いや、だから、おっさんがポンニチだってバレたらアウトなんだって・・・・そんな思いは通じなかったようで、紳士はズカズカとチケットカウンター前に立って「一緒に買ったげるアルよ」と優しい目で手招きしてる。。。あ、んや、だから・・・なんてオロオロしても仕方がない。もう流れに乗っちまえ。
 気持ちだけは中国人になりきって鉄格子越しにチケット係りのおばさんに向かい合う。チラリおっさんを見上げるおばさん。ドキドキするおっさん。そこに愛は・・・・・ない。
 目が合って永遠とも感じられた一瞬の後、おばさんの乾いた唇からは「メイヨー、メイヨー」・・・ではなく聞き慣れた一言が
 「How many ?」・・・はへ?
 英語・・ですか?
 中国では英語は通じない。世界一英語が通じない国かも知れない。そんなところで英語?しかも、それっておっさんが外人と認めた上でチケット売ってくれるってコトっすか??
 なんだか予期せぬ展開だけども本流に乗ってしまったようだ。調子に乗るのは得意なおっさん。図々しくも検問でも見つかりにくいと思われる最後列上段窓側の席まで要求しちゃう。

 紳士がセッティングしてくれたお見合いから数分後、手の中には確かにラサ行きのチケットが。淑女は丁寧に座席や出発日まで説明してくれるばかりか、おっさんが乗り込むバスの運転手さんまで紹介してくれた・・・。
 遠くの待合所には、さりげなくその場を離れ「よかったよかった」と頷く紳士。
 .....いいの?こんなに協力してもらって、こんなに簡単に買えちゃって・・・本当にいいの?買えちゃったの??行けちゃうのオレ?ねぇねぇ、いいの?ってか逝かしてくれーーーーーーー!!!
 この先まだまだ難関はあるだろうけど、まずは第一関門突破。なんだかすんごくワクワクしてきたかも。
| Tibet | 12:43 | comments(1) | trackbacks(0) |
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